奈良 大和西大寺 首痛・肩こり・腰痛・自律神経失調症なら、柔らか整体
緊張し過ぎた身体を元に戻す
奈良柔らか整体/荒木整骨院
~やさしい指圧整体~
奈良ファミリー東隣
駐車場連絡橋北側ビル 2F
ミヨ ヨクナル
診療予約受付時間 | AM9:00〜PM6:00 休診日・時間外は携帯転送対応 |
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ヒトの身体に向き合った時、いろいろな立場の身体の見方、考え方、発想があります。
医者には医者の立場での考え方や見方、柔整師には柔整師の立場での考え方、見方があります。
このホームーページは、古武術を稽古する柔整師の考え方、見方、発想でヒトの身体を捉えています。
古武術の身体操作は現代の筋力優先の発想ではなく、逆に筋力優先を否定し力を抜く事に全精力を注ぎます。
力が抜けた時に技の神髄が発揮されます。
発想や考え方が少し変わると身体の捉え方も変わり、その結果身体の治し方も変わります。
身体に関する常識も時代と共に変化します、先入観にとらわれずお読みになっていただければと思います。
普通、痛みやしびれコリの症状が現れると、自分の身体が弱くなったと感じる人が多い様です。
だから頑張って筋力をつけたり、栄養を摂ったりと弱い体を高めようと努力します。
しかし、結果が現れない、余計疲れたり、痛みが強くなったりします。
発想を変えてみましょう。
もしかすると、あなたの身体は、弱っているのではなく、頑張りすぎていっぱいいっぱいになっているかもしれません。
もうそれ以上頑張れない状態かもしれません。
自分ではそんなに頑張っているように思わなくても、身体は頑張って力を入れているかもしれません。
その力を抜いてあげれば、また新たな力が入るのではないでしょうか。
やわぬき堂整体は、力の抜けた状態を思い出させるお手伝いをします。
就寝中、首肩が辛くて寝付けない、寝返りばかりをうつ、どうも枕が合わないような気がする。
枕の高さ、硬さ、形、材質などをいろいろ試してみてもシックリこない、ショッピングに出かけてもついつい寝具売 り場でピローチェックをしてしまい、おすすめ品を購入し、ピローコレクターとなる枕難民の様な方がおられます。
しかし、元をたどればどうしてこの様に枕を探さなければならなくなったのでしょう?
枕が古いから?それとも枕が下手ってきて形や硬さが変わったからでしょうか?
その他に変ったことはないでしょうか?
枕を使うあなたの身体はどうでしょう?
リラックスして寝ているでしょうか?
枕が悪いからリラックスできないのでしょうか。それともあなたの身体がリラックスしていないので、枕にフィットしないのでしょうか?
よく「寝ていても力を入れている」、「力が抜けない」というお話をお聞きし、そして枕が合わないとよくおっしゃいます。
身体に力が入りすぎて寝ていると、動き(寝返り)や位置(身体のポジション)などの融通性が低下して、枕や布団の状態や音や光などの就寝時の環境が気になりやすくなります。
反対にだら~んと力が抜けたリラックスした状態だと、いろいろな環境に対して適応能力が高まり、環境に左右されにくくなります。
石のような身体を枕に乗せるのと、スライムみたいな身体を枕に乗せるのではフィット感が違うと思います。
これしかない!!唯一の枕を探すのか。
それとも、どのような枕にでも適応できる身体になるのか。
柔らか整体は、後者を目指します!!
ひどいぎっくり腰や強い寝違えなど急に痛みが現れると大方の人は気持ちが焦られる。
そして人は、焦ると落ち着きをなくし、何かしなければならないような気持ちになってしまいます。
痛み始めてすぐは、痛みを我慢しているものの、何もせずにじっとしているといろいろな事が頭を過ります。
たいてい気持ちは不安な状態なので自分にとって良くない事を考える傾向が強くなりやすいです。
自分の能力がどんどん低下するような、弱くなっていくような衝動に駆られるようです。
そして、普段しないような運動やストレッチをなどをにわか始めてみたりされます。
その結果、より痛みが強くなり動けなくなるというパターンは非常に多いように思われます。
運動やストレッチは時と場合によります。
基本的には、運動やストレッチは身体に良いとされていますが、痛みが現れている時は身体の能力が低下している時です。
こんな時に運動という負荷を身体にかける事をすると身体は耐えられません。
運動やストレッチは、普段調子のよい時に行うべきで、痛くなってから運動やストレッチを行う事は手遅れなのです。
焦った気持ちに身体を合わさなくてはならない事は、身体にとっては大変迷惑なことです。
大切なことは、回復を待つという事、焦るより開き直りましょう!!
整体治療も同じく、時と場合が大切です。
痛みが現れてすぐ、痛むところをグリグリやってもらうとその時は気持ちがよいかもしれません。
しかし、終わった途端に動けなくなることが多いようです。
調子の悪い時は優しく接するべきです。
なぜなら、痛みがある事は弱っているのです、刺激に耐える能力が普段より数段も低下している訳ですから。
自分では気持ちいいぐらいの刺激でも身体にとっては過剰な刺激になる場合が多いです。
この刺激量が大変難しいのです。
例えて言うと、食事をしてお腹いっぱいに感じた時点ですでに食べ過ぎなのです。
お腹がいっぱいになってから脳が認識するまで時間差があるから。
この様に身体と気持ちが合わない事はよくあります。
痛めているのは身体ですので気持ちよりも身体に対してアプローチする事が大切です。
(気持ちが満足出来ない事があります。)
そして治療を始めるタイミングで言うと、大方の皆さんは痛みが出ると早く治療した方が早く治ると思われて治療室に飛び込まれる方が居られますが、痛みが現れた時点ですでに遅いのです。
身体の調子が崩れてからすでに時間が経っています。
痛みは突然現れたりしますが、それまでのプロセスが必ずあるのです。
しかし、たいていの場合痛みに近い症状や違和感など微弱なサインが必ず出ているものですが、気付かづに見逃してしまったり、また気づいていてもこれぐらい大丈夫だろうと先延ばしにしたりしている場合があります。
この様に早く治療を始めたつもりでも、身体にとってはすでに手遅れな状態もあります。
治療を受けられる時も焦らず、開き直った方が早く良い結果が現れます!!
化学合成農薬や化学肥料に頼らず有機肥料などにより土壌の持つ力を活かして栽培する農法をオーガニックとすると、医療では、前者は一般薬で後者は、漢方薬と言ったところでしょうか。
では、整体を含む手技療法はどうでしょうか?
身体は一つの組織とされるオーガニゼーション(Organization=オーガニゼーション、組織体、団体、組合、協会)であり、この組織、特に筋肉と関節のつながり方についての外部からの取りまとめ役、調整役とでもいうのでしょうか。
整体の特徴は何かを加えたり引いたり(取り除いたり)するわけではなく、そこにあるリソース(資源)を活性化させ効率化を計り、体の動きの機能向上を目的とします。
痛み、しびれ、こりという不調は、組織力が低下した時の症状の一つとすると、優れた能力を持つ個々が組織の中で能力を発揮する事が望ましいですが、個々が健全であっても組織の中で動きの機能不全を起こせば障害は起こり得ます。
例えば、検査をしても病変が見当たらず、その結果健康体とされる場合があります。
(まして、身体の動きによる機能障害はMRIやレントゲン写真には写りません。)
それでも不調を訴えるとすれば、体の中のどこかで動きの機能不全が内在しているかもしれません。
組織というものは時間と共に硬直化する特性があり、身体も同じです。
そして、組織内では硬直化が表面に現れにくく自覚が持てない場合が多いです。
比喩的に「カンフル剤を投与する」というように、外から刺激を加えなければどんどん硬化が進行してしまいます。
この様に身体の動きの機能不全イコール組織の硬直化と考えてよいのではないでしょうか。
化学療法は、爆発的に組織の活性化になりますが、薬効が続かないという欠点もあります。
身体の動きの機能障害による痛み、しびれ、こりは筋肉や関節の共同作業に支障をきたし、動きの悪い所を動ける所でカバーすることにより、動いている所が過剰に働くことで炎症等の症状が現れます。
これらの炎症などの症状を薬剤で消すのではなく、動いていないところを見つけ出し動き過ぎて負担が掛かり過ぎた筋肉に負担をかけないようにして、筋肉や関節の共同作業を円滑にすることにより炎症などの症状が現れない状態づくりを目指します。
柔らか堂整体は、組織の硬直化を一つ一つチェックし動きの機能不全を起こしている所に働きかけ組織の再編を手動式でコツコツと行います。
結構、オーガニックではないでしょうか?
腰が痛み、足のしびれがある場合、レントゲンやMRIを撮り腰部に神経の圧迫や狭窄が認められるとこれが原因とされ、圧迫や狭窄を取り除く処置がされます。
なぜ、圧迫や狭窄が生じるのでしょう?
よく加齢や体重の増加とされ「年だから筋力を高めなさい」「体重が重いから減らしなさい」と医者に云われるようですが、
そのほかに要因はないのでしょうか?
整体的に体の支え方はどうでしょう?
みなさん同じように体を支えているのでしょうか?
同じように真っ直ぐ体を支えているのであれば「ある年齢から」「ある体重から」以上はすべて椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症になってしまいます。
そんなことはあり得ません。
毎日、柔らか整体的にいろいろな立ち方を観察していると、いろいろな身体の支え方があるように思えます。
体の後ろだけで支えたり、右脚7左脚3の割合で支えたり、前かがみで支えたり、上半身と下半身をねじって支えたりといろいろな支え方があります。
しかしながら、体を支える事は反射的行為なので本人はあまり意識する事がありません。
ですから、自分が真っ直ぐ立っていると思い込んでいる方がほとんどの様です。
長年この様な癖のある立ち方で体を支えていると、必要以上にストレスになり、結果的に圧迫や狭窄が生じ、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症や変形性の関節症になる可能性が高くなるのではないでしょうか?
これらの病名は、体がゆがむ事により必然的に現れた結果だとすれば、体の重みを上手に支える事が重要ではないでしょうか?
柔らか整体は、体の中心に体の重心がある立ち方を理想とし、近づける様に筋肉や関節に働きかけストレスを解消し椎間板ヘルニアや脊管狭窄症、変形性の関節症の原因である圧迫や狭窄となるストレスの軽減を図ります。
圧迫や狭窄を原因として取り除くのか、それとも
圧迫や狭窄を作り出している原因を取り除くかは、処置、対応にも違いが出てくるでしょう。
最近、ヒアルロン酸やコラーゲンなどのサプリメントのCMを見かける機会が多くなって来たのではないでしょうか。
大企業や大手が手掛けているものも少なくなく、サプリメントの需要も大手が無視できないぐらいの市場規模に拡大しているようです。
それほどに、関節痛などに悩む人が増えてきているのでしょう。
ただ、胃に入ったヒアルロン酸やコラーゲンがどの様に痛みのある部位や問題の関節にたどり着くのだろうと思う事があります。
そして、よく関節の軟骨が擦り減ってくると聞きますが、なぜそれほど擦り減るのでしょう。
体重が重いから?
筋肉が衰えて関節に負担がかかるから?
これらをサプリメントで補おうと云った寸法。
それとも、体重を減らすか、筋力を高めるか。
やわぬき堂整体術は、体重をうまく支えれば、構造的には問題ないと考えます。
細かな計算はできませんが、人類が2本足で歩きだして相当な年月が経ち、その過程で関節も進化をとげ、現代人は進化系の頂点にいるわけです。
100年や150年、充分対応可能だと思います。
ただ、体や関節の使い方が大問題です。
無茶な使い方はともかく、体や関節を歪めた状態で使うと当然負担になり、変形や痛みの原因になります。
(もう一つの問題として、自分自身が体や関節を歪めて使っている事に自覚がない事。)
体重を減らして筋力を高める事も大切ですが、体や関節を歪めた状態で動かしていれば、いくら体重を軽くしても、いくら筋力を高めてもそれ以上に負荷がかかります。
それならば今の体重で、今の筋力で支えられる状態に体を整えればよいのではないでしょうか。
関節の過剰な動き、逆に関節の固着、そして関節のゆがみやずれ、直すべき事はいろいろあります。
無駄や無理な力が関節にかからぬよう体を整えましょう!!
最近は、健康ブームでメディアや雑誌等で、姿勢を取り上げられる機会が増えました。
頭の位置や首、背中の角度や脚や腰の立ち方など、詳しく映像や写真を用いて説明されています。
TVや雑誌の云うようにするとその様になるのでしょうか?
すこし疑問を持つ事があります。
広辞苑には、姿勢を①身体の構え、②事に当たる態度、とあります。
つなげると、「身体の構えは、事に当たる態度で出来上がる」のではないでしょうか。
云い換えると、態度=動作、アクションで姿勢は決まるものだと考えます。
雑誌に書いてある事をまねても、表面的なものになり、少しでも動きだすとそれは崩れそうです。
発想を逆転してみましょう。
きれいに動けるから止まっていてもきれいなのではないでしょうか。
動きがぎこちなければ、やはり姿勢もおかしなものになるでしょう。
武道や武術では、構えを見れば実力が解ります。それは、構えから動作が想像できるのです。
正しい姿勢を作る為には、正しい動作が必須です。
ただ、正しい型を持たない現代人は、何を持って正しいとするかが難問です。
手本がないので大変です。
一つの提案として、「きちっと動作を行う」事を心がけてはいかがでしょう。
現代は、便利な世の中になり、ボタンさえ押す事が出来れば大体の事が出来るようになりました。
その結果、身体は厳密に使わなくとも生きていけるようになりました。
しかし、その様に身体をルーズに動作していると、どんどん姿勢は動作に従って崩れていきます。
出来れば、一つ一つの動作を意識に上げ、自分自身の身体を確認してください。
普段、無意識で行っている動作をチェックすると、いろいろな事に気づいていきます。
そして、おかしな動作に気づいたら、どこが、どのようにおかしいのか、具体的に考えて自分なりに修正してみましょう。
成果が上がると、普段バタバタ忙しくしているにもかかわらず、用事が一向に済まない人が、動作が静かになり、少しの動作で用事がこなせこなせるようになります。
この様に、一生懸命頑張って動いていた人が、同じ内容の事柄が軽く、楽に済むようになります。
結局、身体の負担が減るので疲れにくく、ケガを起こす可能性が低くなります。
きれいな姿勢になりたければ、とりあえず自分なりに「きちっと動く」事を意識してみましょう。
最近クライアントを見ていて感じる事は、猫背の方が非常に多い様に思う事です。 「猫背注意報」を発令したいくらいです。
猫背注意報は、隠れ猫背で、誰が見ても猫背の人は「猫背警報」と別けても良いかもしれなません。
猫背警報の場合は、猫背が現れた形の姿勢なので解り易いですが、猫背注意報は猫背なのに猫背じゃない様に見せかけた姿勢になるので一見しては解りづらいのでたちが悪いです。
この注意報レベルの猫背予備軍が、年齢に関係なく多いです。
ではどうして猫背になるのでしょう?
年とともに筋力が弱って背中が丸くなるのでしょうか?
一般的な風潮として、身体の不調が起こったとき、特に運動器系の場合に筋力が弱ると不都合が生じると云われるが、本当にそうなのでしょうか?
何か、障害が起こると、力不足が原因とする事に疑問を感じます。
人の身体は、非常に順応性に優れているが故に猫背になる、と考えても良いのではないでしょうか。
背中を丸めた方が都合よいから、丸くなるのであって(本人の意思には関係なく合理的な状態を作り出す)、身体が弱くなったからではないように思います。
昔は農作業等、第一次産業の多くは機械化されるまでは、ほとんどの作業が人力で行われ、多くは腰をかがめて地面の方向を向く事が多く、 田植えにしても、草抜きにしても腰をかがめて作業するうち、下向きの作業をしやすいように身体が下向きに順応し、下向きの作業を行いやすい身体を創ってきた結果、腰が曲がると考えてもよいのではないでしょうか。 (下向きの作業は、腰が曲がっている方が合理的である)
そのように腰が曲がっている姿勢を見ると、その方の生きてきた証を見ているようにも思います。(生きてきた証=姿勢と捉える事が出来る)
最近の日常動作は、パソコン、読書、炊事、裁縫、デスクワーク、ゲームなど背中を丸めて下を向く姿勢が大変多いです。 (精神的に下向きの人も背中を丸める傾向あり)
これらの作業を効率よく行う為には、背中が丸い方がやり易い事になります。
現代人は、下向きの作業をやり易くするため、都合良く背中を丸くさせ形状を変化させ、適応していると考えても差し支えはない様に思います。
昔は腰をかがめて行う作業が多かったが、現在は背中を丸める作業が多いです。
だから、今まではある年齢になると腰が曲がってきたが、これからは背中が丸くなってくるでしょう。
すでに若年時で背中が丸い人は、そのままの生活スタイルを続ければ、一層その姿勢は顕著になるのではないでしょうか。
猫背は適応性の高まった結果現れた形と捉えれば、ヒトの順応性の素晴らしさに感謝しなければなりません。
しかし、下向きの時はありがたいですが、その他の動作時には不都合になるので感心できませんし、第一格好が悪いです!
猫背は見た目の悪さだけではなく、身体バランスの不均衡を招き、運動器系疾患のきっかけに多いになり得ます。
だから直した方がよいでしょう。
そこで、猫背の直し方について、猫背になる原因となる考え方が直し方のポイントになります。
一般的には、背筋力の不足が原因であれば、筋力を高めるトレーニング等を行い、力を高めて改善する方向性です。
やわぬき堂整体術は、背中が丸くなるのは、自らが筋力を高めて身体が動作に順応した結果出来上がった姿勢とするので、その力を抜いていく方向性です。
一般的な考え方は、今現在の身体の現状が劣っていると考えるので、より能力を高めていく方向性ですが、柔らか整体は、今現在の身体の現状が、動作や状況に順応(マッチング)するために、過剰に働いて習慣化いると考えます。
ですから、筋肉を過剰に働かせないようにします。
猫背を作っている筋肉の緊張を解除して、その状況を止める作業を行う。 (注:過剰に筋肉の緊張のない猫背は直す必要はありません、なぜなら均衡がとれているから身体操作に支障がないのです)
過剰に働いている筋肉が存在し、それらが猫背の姿勢を作り出していると考える柔らか整体と、一般的に云われる捉え方とは、改善の方向性はまったく逆になります。
現状から、プラスの方向に高めていくのか、それともマイナスの方向にしないように止めて行くのか。
猫背を止める、あるいは猫背をしない事が大事であって、猫背の状況を解除しないで背中が丸くならないように、筋力でサポートする力を蓄えたとしても、いつも下向きの作業を行っていれば、いい事をしても悪い事を止めなければ、効果は少ないし、原因の解除なしに力で支える事は問題解決にはなっていないように思います。
そこで出来るだけ「しない」という事をしてみてはどうでしょう。
(煙草たしなむ人がを吸うことよりも吸わない事、お酒が好きな人が飲む事より飲まない事、ショッピングが好きな人がショッピングををする事よりしない事など) 「しない」事は結構難しいです。
特に習慣化された行為をやめる事は大変です。
いつも下向きにならない。背中を丸くしない。それをする。
そんな事を云っていたら仕事にならない、本が読めない、ゲームがやり難いから出来ないと言うかもしれなません。
そこを何とか改善せねば猫背は解消されません。 そのまま丸い格好をしたまま、筋力トレーニングしても、らちがあきません。
一つ言えることは、背中が丸くなるために身体が順応するためには、時間がかかります。
だから、背中を丸めたからと云って、すぐに丸く丸わけではないですし、背中が丸くなるには一定の時間が費やされています。
順応は、すぐには起こらない、だから丸い背中に順応しないように、身体に動きを与えて変化していればよいのです。
要するにじっとしない、身体のいろいろなところが微妙にでも動いていれば良いのです。
今、PCをじっと見ている間背中は丸く硬く固定されています、その見方を少し工夫して胸の力を抜いたり、背中を少し起こしたり、固定しないでゆる~い形をを心がけると、じっと座っている中で体の動きが生まれます。
背中を丸めて下向きの作業を行う人は、注意してみて下さい!
一度、銀座次郎すしの握りを味わってみたいと思う。
握りの技は一瞬で終わる。
しかし技になるまでのプロセスは相当長い、まず鮮度の良い食材を見極め仕入れ、そうじをして下ごしらえ。
食材がカウンターに並んでいるのは、技になるまでの少しの時間。
まして、その食材が握られるのは一瞬である。
ほとんどの時間、食材は下準備により味が左右される。
仕入れから客の口に入るまで、ほとんどの時間は下準備に費やされ、技により握られてから賞味させる時間はわずかである。
優れた技は、技になる前の準備も含めて技である。
じっくり下準備された料理は味わい深く、即席は味が薄っぺらになる。
準備万端なほど技は生かされ、技には準備が欠かせない。
武道や武術で技をかける。
技をかける時間は一瞬で決まる。
しかし技は突然かける物ではないし、一瞬では技にはならない。
技になる前には必ず相手を崩さなければならない、また先を取らなければならない。
料理の下準備と同じく、技は相手を崩す(先を取る)瞬間から始まっていて投げる瞬間はおまけみたいな物だ。
投げる瞬間が技ではなく、崩した結果が技になる。
柔らか整体も、この下準備を大切にしたい。
体がゆがんでいるから、いきなり力づくでまっすぐするような事はしたくない。
体が歪むのは、歪まなくてはいけない理由があるわけで、理由も体に聞かないで結果的なゆがみを直した所で意味がない。
体が歪む原因は、筋肉の過剰な緊張である。
この筋肉の過剰な緊張が体を歪ませ、この緊張が痛みやしびれ、こりの原因となるので、この緊張を解除する事が下準備となる。
そして整体の技がこの下準備に費やされる。
武術における崩しがこの下準備となり、崩しにより無防備にさらされたクライエントの体はフリーになり、その結果ゆがみは修正されなければならない。
だから、いろいろな手技でゆがみを取ろうなんてしなくても、下準備を丁寧に行えば結果的に体は修正される。
柔らか整体は、ほとんどの時間を筋肉の過緊張の解除に費やし、残りのわずかな時間(おまけみたいな感じで)で関節の修正を行います。
犬好きが高じてトリマーになったクライアントのMさん。
犬とのコミュニケーションは、もっぱら眼でおこなうとのことです。
初めてカットに訪れた犬に対しては、めいっぱいの眼じからでにらみつけ(顔は笑顔で)相手をねじ伏せるのだそうです。
20そこそこのかわいい女性なのに、仕事の話をする時はプロの気迫が感じられます。
整体におけるコミュニケーションは、人が対象であるから言葉を使えば事足りるのですが、言葉からの情報は通り一辺倒な一般的な、また表面的な情報しか入ってこない場合が多く、今の身体の状況を端的に表現する様な情報は言葉からはあまり窺えない事が多々あります。
身体的情報は、やはり身体に窺う事が一番正確と言おうか、生の声のように思います。
身体の構造に対してアプローチする整体は、骨構造を保持する筋肉の状態を洞察することが一番大切な情報源になり、この筋肉の状況・情報を得るためにその人とコミュニケーションすることよりも、その身体とコミュニケーションすることにより相手の状態を知る事が出来るのです。
身体とコミュニケーションする時、やはり触れ合う事が重要です。
といってベタベタ触りまくる必要はまったくなく、触れば触るほど感覚が鈍くなり状況が見えなくなるので、接触点は出来るだけ少ない場所で繊細に行うべきです。
(余談ですが、手づくりパンを焼く時、形を作る「成形」という作業があります。上手な人は、必要な重さを目分量でざくっと切り分け、生地を少ない手数で形作るが、初心者は必要な分量に至るまで何回か足したり引いたりして生地を傷め、そしてうまく形にならないので手数が増えてベタベタと触ってしまい生地がだれてしまうそうです。同じ生地で焼き上げても出来上がりはまったく別物になるようです。家内談)
そして、コミュニケーションは双方向です、一方通行では良いコミュニケーションとは言えません。
身体のコミュニケーションで一方通行は、相手の体を押してしまうことである。
一方的に押し込まれた身体は、反射的に押し返します。
これは、物理的に反作用が生じるとともに、生命体の防御反応として起こります。
相手に押し返されたコミュニケーションは、相手にシャットダウンされた状態であり、物理的な圧力は存在しますが伝える情報はそこにはありません。
相手に受け入れてもらうためには、相手が押し返す必要のない刺激が必要になります。
それは、物理的作用が加わっても反作用が生じず、防御反応として刺激をシャットダウンしない様な外力を与えることです。
相手がこちらを受け入れ、身体が開放的になって初めてコミュニケーションが成立し、相手の情報も確認でき、そして引き出す事が出来るのです。
この様なシュチエーションが、「柔」であり、整体における技になります。
肩こりは肩周辺の筋肉が過剰に緊張した時起こる現象なので、肩に力が入り過ぎている事になります。
そして肩が詰まると脳への血管が締め付けられ、血流が低下したり神経が過剰に興奮し頭痛が起こり易くなります。
なぜ、肩に過剰な力が入ってしまうのでしょう。
スポーツの場面で良く「肩の力を抜け!」と檄を飛ばす事があります。
このシュチエーションでは、精神的に緊張して肩に力を入れている場合もありますが、競技のフォームがまだ出来上がっていない状態にもかかわらず、本番を迎えてしまった場合などは、無理やり体が勝手に力を入れてそのフォームに近づけようとした結果、自分が思っている以上に力が入り過ぎてしまう事があります。
これで力を抜いてしまうと、形が崩れてしまいパフォーマンスが下がってしまいます。
かといって力を入れたまま動作を行えば、固まった筋肉が動きの邪魔になり、やはりパフォーマンスの低下につながってしまうのです。
十分に競技の形を整えて本番に臨む事が望ましいですが。
どのような競技にもパフォーマンスの高い形があり、日々の練習で自然にこの形を体得していくのでしょう。
(形を整えないで勢いでプレーしていた人は、ケガをし易い。)
この様に競技のパフォーマンスを高めるために体の動きを試行錯誤しながら成長期を過ごした人は、日常動作においても自然に自分の置かれた状況に体をフィットさせられる習慣があるように思います。
そうすると、体の動きに見合った力の使い方が上手に出来ている事になるのです。
それに引き換え、成長期に体を効率よく使って何かを行う経験の少なかった人は、体に過剰な力を入れる傾向が強いように思います。
女性は特に空間認識の弱い人(地図の読めない人・体をぶつける人)が多いのも一要因になりますが、体の位置情報とその位置における最適な筋緊張が選択できず、とりあえず多い目に力を出力していれば体を動かす事が出来る様な体の使い方が習慣になり、ついつい過剰に力を入れて動作する習慣がついている場合があると考えました。
これは体の使い方がルーズだと言えます。
お金の支払い方に置き換えてみると、細かな金額を気にせず、大きいお金を出してお金を崩すタイプの使い方。
とりあえず、力もお金も多い目に出しておけば、足りなくなる心配がなくなるから安心出来るのです。
とりあえず安心する為に適切な量を考慮せず、つい多い目にする習慣がついてしまいます。
体は、体の置かれている状況にみあった力の入れ具合が曖昧なために、ついつい余計な緊張で誤魔化してしまう体の使い方になりがちです。
些細な日常動作でも必要以上の力を使って体を動かす非効率な動作は、大変疲れるし肩もこるでしょう。
心当たりのある文化系女子の方は、今後年齢と共にどんどん体が動かなくなると余計症状も強くなるので今すぐ対策を打たなくてはいけないでしょう。
アドバイスするとすれば、「とりあえず」とか「ざっくり」などの曖昧な動作を止めて、「きちっとする」その時の状況に応じた適切な動きを心がけるべきです。
力の入れ具合がルーズだと、その時々での動作もルーズになり、動作をはしょったりしてしまいます。
トイレの使用後便座のふたを閉める事もその一つです。
肩こりのある人がすべて蓋をあけたままではないですが、日ごろの動作を見返してみると「てきと~な」動作が多いのではないでしょうか。
先日、ドイツ在住の日本人ハープシコード(狭義にはグランド・ピアノのようなフリューゲル型の「チェンバロ」を指すが、広義には小型のヴァージナル、ミュゼラー、スピネット等もチェンバロ族に含められる。)奏者の方が来院されました。
彼女に当院の特徴をお話しする際ふと出た言葉が、「日本文化の様な方法で行います」と説明しました。
何かを足す事よりも引くことに特徴がある日本文化。
芸術でそぎ落とされたシンプルな美しさや、無いものを通じて有るものを意識させたり、道徳では、出しゃばらない、控えめが徳とされるなど、プラスよりマイナスの文化で、またそこが美学とされるところが日本らしいと話す。
また日本発祥の武道や武術も、もともとは抜きの技術であり、力を入れたプラスの状態よりも、力が抜けたマイナスの状態の方が有利であったことも。
その様な土壌が基本になり、身体の中で余計な事をしている所を探し出して、それを取り除く作業を行なうと伝えました。
彼女は、すぐにイメージ出来たようですが、ドイツでは考えられないらしく、ドイツ人には理解できないだろうとおっしゃいました。
一般的世界スタンダードは、如何に自己主張をする事であり、日本人の控え目な奥ゆかしさは、海外では理解されにくい様です 。
彼女自身も日本人らしさが理解されず、はがゆい思いをした事もあったようです。
現在、日本国内においてもグローバルスタンダードな波は確実に拡がっており、自己をアピールする様なスタイルが一般的になってきています。
西洋化された日本でもすでに「お陰様」の心は過去の考え方となってきました。
身体に関する捉え方にしても、何かを足したくて仕方がありません。
筋力がないから、筋力をつける。
栄養が足りないから、栄養を補助する。
今や一般的な発想で当たり前の事になっています。
しかし、身体の不調は不足した結果だけでしょうか?
余計なことや、やり過ぎていることなど過剰な事が身体にとって負担になっている事もあるのではないでしょうか?
それを削除する事により、自分本来の状態に修正される場合もあるのではないでしょうか。
たとえば、肩が凝るのは明らかに肩に力を入れすぎて、肩の筋肉が過剰に緊張してしまった結果です。
だから肩の力を抜けばよいのですが。
と判っていてもなかなか肩の力を抜く事が出来ません。
それは、肩に力を入れなければならない原因がなくならない限り肩の凝りは解消されないからで、
この原因が「お陰様」の心ではないでしょうか。
肩の凝ったところが自己アピールしているところで、その陰で肩の凝る原因が隠されているわけです。
うっとうしい自己表現に惑わされることなく、陰に隠れている大本を消し去る方法を練らなければなりません。
そのためにも自分は余計なことをしていないか、自身を見直す習慣をつけてはいかがでしょう。
プラスよりもマイナス
陽よりも陰
そのようなところに本質が隠されているように思います。
両者の身体へのアプローチの違いを住宅修理に例えてみます。
2階の部屋のドアが開かなくなったとします。
整骨のアプローチは、ドアの無理な開閉や乱暴な扱い、また予期せぬアクシデントで過剰な負荷が掛かるとドアや蝶番(ちょうつがい)が壊れてしまいます。
それらをチェックをし、壊れた部分を元に戻し、そして固定をし修復します。
整体のアプローチは、ドアを直す事より開かなくなった事に着目します。
ドアや蝶番をチェックしても壊れているようには見えない、また無理な事をした覚えもないのに
ドアが開かない。
ドアと建具の関係が崩れると、ドアや蝶番が正常でも扉として正常に機能しません。
ドアと建具が合っていないのか、2階部分がひずんで2階部全体とドアとの関係が崩れているのかまた、住宅の基礎部分から傾いて、家全体がゆがんでドアが開かないのか、整体はこの関係性を整えます。
身体の痛むところだけを処置するのではなく、身体全体の関係性を調和の保たれた状態で機能するよう身体全体を通して必要なところを修正していきます。
当院は、痛みやコリ、しびれなどの症状を原因と身体の状況とを照らし合わせ、状況に応じて整体と整骨の両面より、身体へのアプローチを行います。
ですから名称は、荒木整体整骨院がいいかもしれません。
月・水・金 | |||
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AM9:00~PM6:00 | |||
火・土・祝 | |||
AM9:00~PM1:00 | |||
木・日=休診 |
祝日は午前診あり、木曜日の祝日は休診です。
診療申込みの方は下記電話番号までお電話ください。